【50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング】 50歳以上の女性が選ぶ「行っておきたい国」1位は『スイス』 理由は、訪れたことがない国の大自然・雄大な景色への憧れ TOP10のうち7か国がヨーロッパ
株式会社ハルメクホールディングス
女性誌販売部数No.1(※1)の雑誌「ハルメク」をグループで発行する株式会社ハルメクホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮澤 孝夫)ハルメク 生きかた上手研究所は、50歳以上の女性(事前調査513名、本調査506名)へのアンケート結果をもとにした「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開しています。今回は「行っておきたい国」です。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2023年1月~6月)
【調査概要】
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「行っておきたい国・地域」を1名あたり3つまで自由記述で聴取し、回答が多かった20か国・地域を選抜した。本調査では20か国・地域についてそれぞれ7段階で評価を得た。
※アメリカは「本土」と「ハワイ」に分けて聴取。「日本」は事前調査では16位だったが、本調査では除外した。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~85歳の女性
調査実施日:事前調査 2023年9月5日(火)~9月7日(木)
本調査 2023年9月22日(金)~9月25日(月)
回答者数 :事前調査 513名 本調査 506名
※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。
本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
【集計方法】
各国・地域の評価(7段階)に応じて配点し、ランキングを算出した。
[質問] 次の国・地域について、あなたはどの程度「行っておきたい」と思いますか。
[配点] とてもそう思う:100点、そう思う:85点、まあそう思う:65点、どちらともいえない:50点、あまりそう思わない:35点、そう思わない:15点、全くそう思わない:0点
なお、当該国・地域を「知らない」と回答した方は集計から除外している。
※調査主体の「株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
【 調査サマリ 】
1位 スイス
行っておきたい理由は「大自然を満喫したい・雄大な景色に触れたい」「風景が美しい」が圧倒的に高く、7割を超えた。マッターホルンをはじめとする自然や世界遺産である首都ベルンの街並みなどに憧れを抱く人が多かった。60代以上で1位だった。旅行経験は18.6%。
2位 イタリア
理由1位は「歴史的建造物を見たい」(51.3%)、2位は「おいしい料理を食べたい」だった。点在する世界遺産に魅了される声のほか、日本人にも身近な「イタリアンを本場で味わいたい」という声も複数見られた。旅行経験は29.3%。
3位 フランス
理由1位は「美術館巡りをしたい」(53.2%)で、20か国・地域の中でも圧倒的に高かった。2位は「歴史的建造物を見たい」、3位は「美しい街並みを見たい・街中を歩きたい」だった。旅行経験は34.7%。
■行っておきたい理由(ランキングTOP3の理由5位まで)
※括弧内の人数はそれぞれの国・地域について「行っておきたい」(7段階評価で、とてもそう思う・そう思う・まあそう思う)を選んだ人数。
■行っておきたい国・地域について思うこと(本調査の自由回答を抜粋)
1位 スイス
・ スイスのマッターホルンが見えるホテルに泊まりたい(64歳)
・ スイスに行き、アルプスの少女ハイジの舞台となった所で、すがすがしい空気を吸ってみたい(67歳)
・ 雄大な景色をスイスで味わいたい(71歳)
2位 イタリア
・ イタリアの街並みがとてもきれいなので、歩いてみたいと思う。ゴンドラにも乗ってみたいし、美味しいイタリアンも食べたいので、一番に行ってみたい国です(65歳)
・ イタリアに行って歴史的建造物を見学し、街並みを楽しみ、本場の音楽を聴き、本物のイタリアンが食べたい(67歳)
3位 フランス
・ ガーデニングを始めて世界のガーデニング事情を感じてみたいです。フランスはただひたすら憧れです。観光というより1ヶ月とか生活してみたい(54歳)
・ フランスは何処を歩いても街全体が歴史的建造物。美的センスが抜群な感じ。街並みをゆっくり歩いて地元の方々の生活感を感じてみたい(60歳)
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施
生命の息吹を感じ取れる地に憧れ
人生を折り返した50歳以上女性が「行っておきたい国」はどこなのでしょうか。
「体験できる人生の時間が限られているから、旅先は厳選するのではないか」。その一方で、「時間に余裕ができるからゆとりのある行程で自由な旅ができるのではないか」と、“旅先と時間”に関する真逆の仮説がありました。
相反する双方が叶う地はヨーロッパにありました。遠方の欧米諸国が上位に並びます。スイス、イタリア、フランス・・。近隣のアジア諸国はTOP10に入って来ず、台湾13位、シンガポール15位、ベトナム18位、韓国19位、中国20位という結果でした。
リピート訪欧もありますが、殆どが行ったことのない地を選択。「未知の地球や文化を五感で感じたい」という願いからなのでしょう。行っておきたい理由に「オーロラを見たい」「歴史的建造物(ヴェルサイユ宮殿、サグラダファミリアなど)を見たい」という希望が目立ちます。「ヨーロッパは遠いので、まだ動けるうちに行っておきたい」(64歳)という世代ならではの記述も見られました。
こちらは、一年の半分近くを旅先で過ごした作家の伊集院静さんが遺したメッセージです。
「旅をする生き物は人間だけ。日常から解放された時間と出会うことで初めて発見できるものがある。」(「サライ」2023年3月号インタビュー)
故人は、「人間に生まれ変われるとは限らない。今のうちに行きたい地を訪れ、予期せぬ出逢いに心躍らせ、生命を感じよ。」「歳を重ねたからこそ味わえる悦びと発見を五感で受け止めよ。」ということを伝えたかったのではないでしょうか。
旅行は一時的に異空間へワープでき「生」を実感できます。未知の時間・体験を通じて地球の息吹を感じ取れる貴重な体験です。海外旅行へも行けるようになりました。遠方に身を置き、五感を開く時間を満喫してもよいかもしれません。
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