調査リリース

【50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング】50歳以上の女性が選ぶ「今からでも取得したい資格・検定」ベスト3は 「漢字検定」「書道・ペン習字」「整理収納アドバイザー」 生活に役立ち、向上心も満たされる資格が人気

株式会社ハルメク・エイジマーケティング

女性誌販売部数No.1(※1)雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50代以上の女性(事前調査372名、本調査529名)へのアンケート結果をもとにした「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開しました。テーマは「今からでも取得したい資格・検定は?」です。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2024年1月~6月)

【調査概要】
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「今からでも取得したい資格・検定」を1名あたり3つまで自由記述で聴取し、回答が多かった20種類を選抜した。本調査では20種類についてそれぞれ7段階で評価を得た。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~87歳の女性
調査実施日:事前調査 2025年1月15日(水)~1月17日(金)
      本調査  2025年2月4日(火)~2月10日(月)
回答者数 :事前調査 372名 本調査 529名 
      ※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。
      本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
 
【集計方法】
各資格・検定の評価(7段階)に応じて配点し、ランキングを算出した。
[質問] 以下は事前調査の「今からでも取得したいと思う資格・検定」で多くあげられたものです。それぞれについて、あなたはどの程度「取得したい」と思いますか。
[配点] とても取得したいと思う:100点、取得したいと思う:85点、まあ取得したいと思う:65点、どちらともいえない:50点、あまり取得したいと思わない:35点、取得したいと思わない:15点、全く取得したいと思わない:0点
なお、資格・検定について「知らない」「わからない」と回答した方は集計から除外。
 
※調査主体の「ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。


【 調査サマリ 】

1位 漢字検定
取得したい資格・検定の1位は「漢字検定」。年代別では60代、70代以上で1位だった。取得したい理由の1位は「その分野に興味・関心がある」、2位は「漢字を忘れる・書けなくなった」、3位は「好きなことや趣味を極めたい・深く知りたい」。

2位 書道・ペン習字
2位は「書道・ペン習字」。取得したい理由の1位は「好きなことや趣味を極めたい・深く知りたい」。2位は「その分野に興味・関心がある」、3位は「年齢に関係なく需要がありそう・働けそう」。
 
3位 整理収納アドバイザー
3位は「整理収納アドバイザー」。50代では1位だった。取得したい理由の1位は「その分野に興味・関心がある」、2位は「今の生活に役立つ」、3位には「その分野の知識が必要と感じる」だった。

「その資格・検定」を取得したいと思う理由(ランキングTOP3の理由5位まで)

その資格・検定を取得したい理由(事前調査の自由回答を抜粋)

1位 漢字検定

  • 孫と一緒に励まし合いたいので(66歳)
  • 携帯を使っていると、漢字を忘れてしまいすぐに書けないので、書いて勉強したいと思った(67歳)
  • 二級まで取得している。準一級のレベルが高過ぎて頓挫してしまったので再チャレンジ(69歳)
  • 知り合いが70代後半でとったと言っていたので、何級でもいいので挑戦してみたい(74歳)

 
2位 書道・ペン習字

  • (書道師範)いい言葉を残したいし、配りたいので箔をつけるため(63歳)
  • (書道の段位)好きだから突き詰めたい(76歳)
  • (ペン習字)普段書かないから文字がどんどん汚くなってきているため。もう縦書きできないかもしれないので(58歳)
  • (ペン習字)字は一生書くので、死ぬまできれいな字を書ける自分でいたい(63歳)
  • (ペン習字)芳名帳など書く時(結婚式、お葬式、展覧会等)隣の人がとても綺麗だと恥ずかしく思うことがあるから(66歳)


3位 整理収納アドバイザー

  • 片付けはもともと好きですが専門知識があったらいいなと思うから(57歳)
  • 家の片付けをして、スッキリ暮らしたいと常々思っているのに、どこからどうしたら良いのか想像できず、何もしてないので、学習してきっかけを作りたい(61歳)
  • 自分の家も片付くし、仕事として収入も得られる(64歳)
  • 自宅の片付けを始め、ノウハウを知りたい(73歳)


その他の資格・検定と取得したい理由(事前調査の自由回答を抜粋)

FP(ファイナンシャル・プランナー)

  • 資産形成の糧になるから 会社で奨励金が出るから(53歳)
  • 終活のためにも、お金のことを知っておきたいから。友人にも説明できるから(60歳)
  • 家計や相続など、経済的なことに振り回されがちなので一度勉強しておくのもいいかと(64歳)
  • 老後の資金運用について詳しく知りたいから(77歳)


日本語教員

  • 最近増えている日本で生活する外国の方の、お役に立ちたいから(59歳)
  • 1年間にわたり日本語教師養成講座を受講し、卒業することが出来たので、次の段階として今年の11月に実施の国家資格にチャレンジし、今後の人生に活かすことが出来ればと考えている(65歳)


英語検定

  • 海外旅行に行った時、英語を勉強していなかったことを何度も後悔したし、街で困っている外国人の方を見かけた時にも勇気を出して声をかけられないこともあるから(74歳)
  • 20代で何度か挑戦してダメだった。もう忘れているし、絶対無理だろうけれど若かりしときの夢をかなえたい(74歳)


宅地建物取引士

  • 国家資格であり、自分の土地、不動産について勉強になりそうなので(61歳)
  • 家の購入をする中で知識を得たいと思った(69歳)


その他

  • 栄養士。人生100年時代、これからの食生活は大切だと考えます。老後を楽しく暮らすために 健康第一、欠かせない学びだと思います(61歳)
  • 税理士。今後色々な面で税率が変わったり難しくなったりする。特に遺産相続や贈与税、臨時収入や自宅などを売る売却税など、損をしないように勉強したいから。資格をとり事務所を開きたい(76歳)

※事前調査の自由回答において、「(今からでも取得したい資格・検定は)特にない」と回答した人は372名中52名(14.0%)だった。


【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施。

資格取得の動機は「終活」。好きや得意を極めて豊かな人生を

 平均64.9歳が今からでも取得したいと思う資格・検定は、1位「漢字検定」、2位「習字・ペン習字」、3位「整理収納アドバイザー」でした。この中で注目すべき資格は、50代で1位だった「整理収納アドバイザー」でしょうか。自由記述には「FP」「終活にまつわる資格」「食に関する資格」も目立ちます。
 「終活カウンセラー。もう少し勉強したい」(59歳)、「FP。老後の生活を支えるのに役立つ」(60歳)、「FP。終活のためにもお金のことを知っておきたい」(60歳)、「終活アドバイザー。この先必ず起こってしまうことのために知識を身につけておきたい」(61歳)、「食生活アドバイザー。いつまでも健康で過ごすために食生活を見直したい」(62歳)、「栄養士。生きている限り食事は大切」(64歳)、「整理収納アドバイザー。自分の終活のため」(69歳)・・。「仕事のため」という記述もありましたが、少数派。若者や現役世代の資格取得の動機が「就活」だとしたら、50代以上の資格取得の動機は「終活」というわけです。「今後の人生に役立つ」という意味では同じ「シュウカツ」ですが、人生を折り返すと、「老後」「身近な生活」に関する資格に焦点が当たるようです。
 さて、50代以上の女性の86%が「今からでも資格・検定を取得したい」と回答。現状維持ではなく「新たな挑戦をしたい」、「生活の延長線上で手軽に始めたい」と願っていました。また、人生経験のなかで「好きや得意を極めるのが一番強い」ということも知っています。
 挑戦する機会や没頭する時間は誰にでも平等。いくつになっても探求心を持ち続ければ、成長意欲を強めることはできます。資格取得は人生を格段と豊かにするために効果的な手段の一つかもしれません。

ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティングLAB」をご覧ください。
ニュース一覧