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密着:ハルメクお仕事シリーズ  雑誌ハルメク マーケター編 千尋さんの1日

ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただきありがとうございます。
女性誌販売部数No.1雑誌として、多くの読者に支持をいただいている「ハルメク」。
ハルメクは、雑誌だけでなく、WEB情報サイト「HALMEK up」(旧「ハルメク365」)や通信販売、講座イベントなど多岐に渡り事業を行っています。
みなさんに “ハルメクの魅力をもっとお伝えしたい! 仕事を見える化”がコンセプトの「密着:ハルメクお仕事シリーズ」。仕事内容は? 1日のスケジュールは? 気になるあのお仕事を深掘りしていきます。
第4回目は、雑誌「ハルメク」のマーケター千尋さんです!
※日本ABC協会発行社レポート(2024年1月~6月)

「雑誌」ハルメクのマーケターとは?

部署:コンテンツビジネスユニット ハルメク編集部 ハルメクマーケティング課
担当:雑誌「ハルメク」のマーケティング
役職:主任

雑誌「ハルメク」マーケター、具体的な仕事内容は?

編集部:まずは知っているようで知らない「マーケター」について教えてください。

千尋さん(以下千尋):マーケターの業務は多岐にわたるので一言では難しいのですが、私の場合は、雑誌「ハルメク」を「より多くの方」に「長く」読んでいただくための仕組みづくり全般がマーケターとしてのお仕事になります。
その一つとして「調査・分析」があります。編集部と協力しながら、読者の方が今いちばん知りたい情報や困っていることなどを調査し、マーケティング視点でどんな記事が良いかをリクエストするなどして雑誌づくりに参加します。
もうひとつ重要なのが「宣伝広告」。せっかく良い雑誌を作っても、売れなくては困ってしまいますよね(笑)。ハルメクのことを知らない方もまだ多くいらっしゃいます。ハルメクをご購読いただけるよう、新聞広告やWEB広告を活用して、魅力的にお伝えする方法を模索します。
また、年間定期購読雑誌の「ハルメク」ならではという点では、読者の方に長くご愛読いただくことも重要です。2年目3年目も続けて読んでいただけるように、読者のみなさんからどの記事が良かったかなど満足度にも注目しています。
他にも、メルマガの配信やSNSの発信を行い、読者の方とコミュニケーションを図っています。

密着!1日の業務の流れ

千尋さんのとある1日~数字を分析する日常バージョン~

編集部:朝のスタートは情報収集から始まるんですね!

千尋:毎朝メールマガジンやWEBの記事から、最新の情報をチェックしています。
私はWEB媒体を担当しているので、次に昨日のWEB経由での新規読者の申込件数はどうだったのか、数字をチェック。その内訳がどのWEB媒体からなのかも細かく調べます。
「Instagramの広告がヒットしている!」となれば、どのバナー? なぜヒットした? などを分析。逆にバナーでヒットしていないものがあれば、ストップして別の案を考えて修正、すぐに差し替えます。

編集部:その日に改善案を作成&実行しているなんて、スピーディーで驚きました。

千尋:WEB広告に関しては自分の判断で修正することができるので、やりがいがあります。その分次の日の数字がとても気になってしまいますが……(笑)。
午後からは、デザイナーさんやWEB広告の運用をお願いしている代理店さんと打ち合わせなどを行っています。

数字をまとめる作業の難しさ

編集部:2時間かけて資料作成とありますが、何をしているのでしょうか?

千尋:WEBと一言で言っても媒体はさまざま。WEB広告でも、InstagramやYahoo、Google…いくつもあります。また、新聞広告やチラシにはQRコードが載っていますのでQRコード経由の獲得数もチェックしています。他にも、サイトに訪問したユーザーがどのページをよく見ているのかなど。
WEBは、良くも悪くも数字で測れる部分が多分にあるので分析しがいがあります。

編集部:お忙しそうですが、毎日残業は必須の部署ですか?

千尋:いえいえ! この日もプライベートの飲み会があるので、 早めに退社しています(笑)。もっと早く帰る日もありますし、メリハリをつけて働けるのもこの職場の魅力ですね。

雑誌販売までかける期間は3か月!

調査&分析するマーケティング担当者の動き

編集部:ハルメク編集部の方たちはもちろん、縁の下の力持ちとして支えるマーケティングチームのメンバーの力もとても大きいと思います!

千尋:編集部は主に読者の方の目線に寄り添いながら動いているので、マーケティング担当者はそこに調査&分析した数字を重ねていくイメージです。
雑誌販売の3か月前くらいから、編集部と一緒に広告の打ち合わせをはじめ、広告の原稿を作成します。原稿を制作する過程で、ハルメクの読者ではない方を会社にお招きして、新聞広告のご意見を伺う「非読者ヒアリング」と呼んでいる調査なども行うんですよ。
もちろん、雑誌が発売になった後も売り上げ数字を見ながら、広告のブラッシュアップを行っています。

ハルメクならではのマーケティング担当者の関わり方

編集部:非読者ヒアリングでは、具体的に何をお聞きするんですか?

千尋:6名くらいの方をお呼びして、特集に対しての興味度合いのヒアリングを行います。社内シンクタンクである生きかた上手研究所のメンバーにファシリテーターを担当してもらい、編集部やマーケティングのメンバーが参加します。主に私は盛り上げ役ですね(笑)。
私たちマーケティング担当がハルメク世代の方の生のお声を聞ける機会は本当に貴重で、分析する上でもとても大切にしています。

編集部:ハルメクは日頃から読者の方と距離が近く、読者座談会や読者はがきを大切にしていますが、マーケティングにおいても読者の声を大切にしているんですね。

千尋:はい。 ハルメクは書店で販売する雑誌と違い、直接ご自宅にお届けする定期購読誌のため、どんな方が購読してくださっているのか、一人ひとり見えるのが魅力です。そんな読者のみなさんへアンケートや座談会などたくさんの機会を通じて、リアルなお声をいただけるのはハルメクならでは。
数字だけでは見えない本当のニーズがあることに気付き、データを上辺だけで見誤らないようにと心掛けています。

ハルメク世代×WEB、どう変わる?

これから伸びていくWEB広告

編集部:雑誌購読に結び付く、効果の高い広告はどの媒体ですか?

千尋:今は新聞広告が強いですね。とはいえ今はハルメク世代の方のスマホ知識もどんどん増えていますので、WEB広告も伸びてきています。
私はWEB広告担当として、Yahoo!、Google、LINE、Instagramなど、数多くの媒体に出稿していますが、その高まりを肌で感じています。

編集部:WEB媒体もそれぞれ特徴が違いますが、どう分析して戦略を立てているのでしょうか?

千尋:影響力があり年齢層が幅広いYahoo! ニュースと、若い世代を中心にハルメク世代にも浸透中のInstagramだと、戦略方法は違ってきます。
例えばYahoo! は、ニュースなどを読んでいるときに広告が出てくることが多いので、画像はもちろんテキストも大事です。
反対に、Instagramだとテキストよりも画像がぐんと重要になってきます。画像を複数枚投稿している方も多い媒体なので、広告もカルーセルを多く採用したりしています。

Yahoo! 広告例
Instagram広告例

意外に思われるかもしれませんが、実はInstagramから新規の購読申込をいただくことが増えているんです。例えば、毎号編集部の方が雑誌を高速でめくる「パラパラ動画」をアップしてくれるのですが、その反応が好評なのでInstagramの有料広告で使ってみたら、数多くの新規読者の興味を引けたということがありました。

ハルメクのInstagram

千尋さんの仕事にかける思い

ハルメクに入社した理由

編集部:2021年に、転職してハルメクへ。前職は何をされていたんですか?

千尋:インターネット専門の広告代理店や旅行の比較サイトで約14年間WEB広告の経験を積み、リファラル採用でハルメクに転職しました。
ずっとWEB業界にいましたが、ハルメクの「シニア×WEB」ってすごく新しいなと思ったんですよね。何か新発見ができるチャレンジになるのではと。

千尋さんの今後のキャリアについて

編集部:具体的なキャリアプランについて教えてください。

千尋:私は雑誌「ハルメク」のWEB媒体という小さいエリアにいますが、ハルメクには通販や店舗、イベント講座もあります。
事業の垣根なく、幅広くマーケティングに関われたらいいなと思います。というのも実際に読者のみなさんは、雑誌を読むだけではなく、講座も行けば通販で商品も買っていらっしゃいます。
だからこそ雑誌のマーケティングだけだと、全体像って見えにくいと思うんですね。

ハルメク全体を通して、すべての読者にどう関わっていけるのかという視点を持ったマーケティングを続けていく。そして私自身も年齢を重ねた時、仕事とハルメク世代を楽しんでいられることが目標です。


マーケティング担当者として、読者の方々との距離を大切にしながら数字と向き合い、次なる挑戦を探る千尋さんの姿が印象的でした。

ハルメクお仕事シリーズはいかがでしたでしょうか。
ハルメクグループでは全国の事業所で多くの人材を募集しています。この記事を読んで、ご興味を持っていただけた方は、採用サイトもぜひご覧ください。

取材・編集/裕之、香澄(ハルイロ編集部) ライター/梅津美希

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