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特別企画:就職活動者必読【キャリアパーク】福冨一成CHROの「仕事の意義は貢献にあり|「つまらない」を天職に変えた学びのすすめ」

ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただきありがとうございます。

今回は特別企画として、「キャリアパーク就職エージェント」に特別インタビューとして掲載していただいた、ハルメクグループのCHRO(最高人事責任者)福冨の記事を一部転載させていただき、ご紹介していきます。
※全文はこちらから

■自分一人に与えられた仕事だったからこそ「つまらない」から「極めよう」に転じた

学生時代の就職活動は、メーカーの営業職一本に絞って取り組みました。当時はまだメイド・イン・ジャパンのブランドが世界に通用する時代で、「日本の良いものを世界に向けて販売していきたい」と考えたのが理由です
最終的に選んだのは、精密小型モーターや電子回路の開発・製造・販売を手掛けるメーカーです。ニッチですが、その分野では名の知れた会社で、面接を通じて伝わってきた会社の哲学のようなものにも共感を覚えて入社を決めました。
当時はバブルが弾けた後で、多くの企業が新卒採用の枠を絞っていた時代。楽な就職活動ではありませんでした。また当時のエントリーシートといえば手書きが主流だったので、一枚書くのにも時間がかかったものです。なので自分なりに一社一社を調べ、絞り込んで応募しました。その分、会社側に「この学生はちゃんと理解しているな」とは思ってもらえたのかなと思います。
しかし、3カ月間の新人研修後に配属されたのは、まったく予想していなかった人事部でした。ミスなくできていて当たり前で、褒められることも少ない仕事なので、本音を言えば「つまらないな」と思った時期もあります。しかしそのときの先輩から「人事は競争相手が少ないし、極めればどんな業界や企業にも通じる汎用性がある部門だよ」と教えられたのです。
その年の人事部に配属されたのは、128人の同期のうち自分1人。たしかに先輩の言うとおりだと思い、「この分野の専門性を極めて、自分の強みにしていこう」と決心しました
以来30年間人事としてキャリアを極めていくことになるので、この決心が最初のターニングポイントと言えるかと思います。

■どんな仕事にも目的はある。仕事への向き合い方を変えた貢献意識と学び

人事部に来て最初に担当したのは、約3,000人分の紙の給与明細を切り離す作業でした。当然おもしろい仕事ではなかったのですが(笑)、その紙を待ち望んでいる人も社内にはたくさんいるんですよね。そう考えると「目的があってこの仕事があるんだよな」と思えたのです。会社で働くとは、つまり「自分のスキル・知識・人脈を活用して何か(誰か)の役に立つこと」であり、このことを決して忘れてはいけないと思いました。
そして1年ほど経つ頃には、人事の仕事をおもしろいと思えるようになっていました。「なぜこういうルールや仕組みになっているのだろう」と興味を持って勉強していくうちに、人事業務の奥深さを実感できるようになってきたのです。たとえば給与の計算には、税金の仕組みや社会保険制度などが細かく絡んでくるので、そうしたことを一つひとつ勉強していきました。
学びを深めるうちに、その知識がどんどん自分の血肉になっていく感覚もありました。仕組みを理解すると、システム改修の要件定義で意見を出せたり、他部署の人や上司からの質問や相談に応えられたり、といった場面が増えます。そのなかで、「人の役に立っている」という実感を得られるようになっていきました。そうして、「専門性を極めるということは、特定の分野を極めて人の役に立っていくことだ」と確信を得て、納得感を持って仕事に取り組むようになっていきました
とはいえ、学生の人に「つまらない仕事もそのうち『おもしろい』と思えるようになるから、我慢してやってみた方が良い」とは言いたくありません。私はたまたま自ら気づいて勉強をしてみたら「おもしろい」と思えるようになったというだけで、万人に通用する話ではないと思います。
しかしながら「そもそも仕事は楽しいものなのか?」という自問自答はぜひしてみてほしいですね。「つまらないから部署を変えてほしい、転職したい」と言うのは簡単ですが、どんな仕事でも「人の役に立って対価をもらう」という前提は共通です。「何かや誰かに貢献するためにやっている」という前提を忘れると、独りよがりな状態になってしまいます。
これは今でもまったく同じ考えです。退職後もどこかの社会的なコミュニティに属して「世の中の役に立っていたい」というビジョンを持っています。
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