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株式上場の立役者は「旗揚げ法務」!ゼロからの立ち上げ~孤軍奮闘ストーリー

株式会社ハルメクホールディングス

ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただきありがとうございます。

ハルメクには半期に一度、会社に貢献した社員を表彰する「MVP賞」があります。MVP賞は「会社に対して著しい貢献をした、もしくは困難を乗り越えるために粉骨砕身努力した社員のリーダーシップ・実行力を称える」賞。

2023年度下期・MVP賞を受賞したのは、株式上場の立役者である、総務・法務課の昌浩(まさひろ)さん! 今回は「旗揚げ法務」としての孤軍奮闘ぶりをインタビューしました。


■法務がない!ゼロからの立ち上げに挑戦

(編集部)MVP賞の受賞、おめでとうございます! 「旗揚げ法務」として大活躍された昌浩さんですが、法務を志したのは何がきっかけだったのでしょうか?

(昌浩さん)大学は法学部で法律を学びました。あまり成績は良くなかったんですけど(笑)、せっかくだから活かしたいと前職に法務採用で入社しました。

そこでは、契約書の作り方に始まり個人情報の管理、コンプライアンス研修や社内規定の整備など、法務全般の経験を積んできました。時には訴訟も担当し、法廷に立って話したこともありました。

(編集部)法廷、すごいですね! ちょっと見てみたいです(笑)。そうやっていろいろな経験を培われて、ハルメクホールディングスに入社したのが2021年12月でしたね。

(昌浩さん)上場するにあたり、法務体制を作って欲しいと声をかけていただきました。当時は総務が法務を兼任していて、法務はまったくのゼロ。だからこそ、自分がどこまでできるかチャレンジしてみたいと思ったんですよね。

■会社全体の協力のもと「旗揚げ法務」発進!

(編集部)実際にハルメクグループで働いてみての感想はどうでしたか? 

(昌浩さん)一致団結してがんばろうという雰囲気を一番に感じました。今でも印象に残っているのは、はじめての経営会議で自己紹介をした際に大拍手で迎えられたこと。教えてもらいながら改善していきたいと言っていただき、協力的でまじめな方ばかり。正しい方向へ進みたいという意識が高く、進めやすかったですね。

(編集部)具体的には、どのように進めていったのでしょうか。

(昌浩さん)まずは、法的に何が正しいのかを認識してもらうことから始めました。情熱を持って仕事に取り組んでいるがゆえに、法的にリスクのある方向に突っ走っていることも多くて。法的な見解から見るとちょっと危ない、なんてことが結構ありまして(笑)。

ルールもあいまいだったので、研修会を開いてコンプライアンス意識と知識を持ってもらえるよう教育にも力を入れました。もちろん契約書なども見直し、本当にゼロからの立ち上げという感じでしたね。

(編集部)今ではすっかり会社の“爽やか課長”として溶け込んでいる昌浩さん(笑)。コミュニケーションを取るときに、何か心がけていることはありましたか?

初めての総務分野でも活躍する昌浩さん

(昌浩さん)仕事はもちろん、私自身を受け入れてもらえないと業務が滞ってしまいます。そのため、積極的に会議に参加したり、部署のキーマンと個別にコミュニケーションを取ったりするようにしていました。

トップに方向性をつかんでもらい、現場の責任者、そして現場担当者と何段階かに分けて落とし込むことで、1年経つ頃には全員の意識が大きく変わっていた気がします。

(編集部)「旗揚げ法務」ですが、一人で全てできるということではない。たくさんの方の協力があってこそだったんですね。

■てんてこまいの日々、株式上場の裏側

(編集部)そこから2023年の上場を迎える準備段階に入るわけですが、大変だったことなどはありますか?

(昌浩さん)私はある程度上場準備が進んだ段階での入社で、最後のピースとしてコンプライアンス体制を整えるというところだったので、割と楽な方だったと思います。

ただ上場審査には東証証券取引所の審査部の方が来て、CFOの石井さんや取締役の土屋さんが主にメインで対応され、そこで出てくる質問対応に対しては、とても大変でした。

(編集部)その時期、みなさんがとても疲弊していたのを覚えています……。どのような質問がされるのでしょうか。

(昌浩さん)ハルメクのビジネスで法務的に最も重要だと思われるのは、個人情報の管理体制。なので、個人情報に関しての質問は非常に多かったし、自分でもリスクがあると思ったところは、ズバリ質問された感じです。

これがまたピンポイントに頭を悩ませる質問ばかり(笑)。現在こういう対策を取っています、としっかりご説明して、また質問されてと何度も審査のやり取りを繰り返し……。なんとか乗り切って、上場に漕ぎつけた状況でした。

■上場を成功へ導き、見事MVP賞を受賞

(編集部)上場後の大きな節目として、株主総会の準備がありますが、今回MVP賞を受賞された理由もここにあるんですよね。スライドにたくさんの偉業が書いてあります!

(昌浩さん)「上場後初の株主総会で前例が無く、来場する株主の内容もわからない中、細かなことから大きなことまで決定」とありますが、本当にそのままです(笑)。

招集通知から会場の選定、会場での対応、それぞれの各事務局の立ち位置、立ち回りを全部取り仕切るのは、初めての経験。まさに手探り状態で準備を進めました。普段の業務もある傍らだったのが「旗揚げ法務」のつらいところですね。

(編集部)もう一つの大きな授賞理由として「全175ページに渡る想定問答集もほぼ一人で作成し、株主総会における良質な回答に貢献」とあります。仕事が丁寧で早い昌浩さんでも、175ページは想像を絶する大変さだったのでは?

(昌浩さん)いきなり各部署に振っても難しいので、ベースとなる150問をまずは一通り作りました。既存の雛形が世の中には出回っていますが、明らかに当社に合う・合わない質問があるため、当社仕様にカスタマイズ。たたき台を各部署のみんなに見てもらい、それを調整して形にしていくという作業です。

175ページも作りましたが、ほとんど質問で出ない可能性が高かった。ただ、エッセンスとしてもしかしたら出るかもしれない、ということだけでもわかっていただけたのはいいのかな、と。

(編集部)全体を理解する上では欠かせないことですよね。その苦労はしっかりと宮澤社長に伝わって、周りの皆さんからも温かい拍手があり、納得のMVP受賞でした!

■パパ社員として子煩悩な一面も

(編集部)もう一歩踏み込んだところで、プライベートのお話も聞かせてください! ご趣味とかはあるのでしょうか? 

(昌浩さん)趣味というわけではないのですが……。

実はこの会社に来て太ったんです。健康診断の結果を見てまずいなと、去年(2023年)の夏ぐらいからランニングを始めました。今の段階で、7~8kgくらい痩せたかな。

あとは、子どもがいるので塾の宿題を一緒に解くっていうのは最近の日課ですね。難しくて、算数とか全然わからない問題もあります(笑)。

(編集部)お家でも大活躍でいらっしゃるんですね。午前授業のお子さんのお昼ご飯を作るために、テレワークにする日もあるという話も聞きました。

(昌浩さん)テレワークもそうですが、フレックスや裁量労働と柔軟な働き方があるので、子育てしているパパママ社員にとって働きやすい会社ですね。

■法務兼総務、今後の展望とは?

(編集部)2023年の12月からは、法務も二人体制になりました。今後、総務部法務課課長 兼 総務部総務課課長として、また会社全体でどこを目指したいと思いますか?

(昌浩さん)法務に関しては、対処療法から一歩進んで、戦略的なところにも目を配りたいな、と。事業を拡大していくなら、当然法務リスクが出てきます。新規事業に適用される法令の確認・対処・周知などを行うとともに、既存事業に関しても、ルールや仕組みづくりを行うことで、一段高いリスク管理ができるようにしていきたいですね。

総務では、従業員みんながもっと楽しく働けるような職場環境作りを今後どんどんやっていきたいと考えています。

(編集部)職場環境は、働く上でモチベーションに大きく関わりますしね。

(昌浩さん)私もそうでしたが、ハルメクグループはやる気があって会社の方向性とマッチしていれば、いろいろなことに挑戦させてくれます。自分の活躍の場を広げたい、そう考えている方にぜひ来ていただけるとうれしいなと思います。

旗揚げからここまで走り続けた法務の大活躍、いかがでしたか?

このインタビューを読んでハルメクグループで一緒に働いてみたいと思った方は、

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文/美樹 写真/貴嗣 取材・編集/志保(ハルイロ編集部)


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