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会社も自分も成長を止めない!取締役CFO石井が大切にする、論理と情理のバランス

株式会社ハルメクホールディングス

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今回はハルメクの取締役CFO(最高財務責任者)、石井が初登場! 財務部門のトップとして会社経営をマネジメントしながら、その人当りの良さで多くの人から慕われる存在です。
CFOとしてのやりがい、そして自身の成長法などをインタビューしました!

退屈は苦手、楽しく働きたい。なぜ銀行に?

(編集部)取締役CFOに就任(2021年6月)する前は、どのような仕事をしていたのですか?

(石井)大学では理系の工学部機械工学科だったので、一般には重工業などを目指す人が多いのですが、僕は銀行に就職しました。 

当時デリバティブ商品(先物取引、金利スワップ、オプションなどの金融派生商品のこと。商品開発に高度な数学力が必要)に力を入れている銀行は、デリバティブ商品を開発・販売するために、数学に強い理系出身者を積極的に採用していたんです。

数学が得意だったので自分の強みも活かせるということもありましたが、何よりそのデリバティブ関連部署は20代から30代前半の若い社員が活躍しているのが魅力的でした。一般的に銀行だと、30代後半以上の人の発言力が強いけれど、デリバティブは当時新しい金融商品だったので、分かる人が少なかったんです。

そのような背景もあり、若い社員たちが活躍している部署だったので、非常にエネルギーがあって面白そうだったんですよね。

(編集部)仕事は面白さで選ぶ、が石井さん流なんですね。

(石井)僕にとって大切なのは、まず「楽しめる」こと! 1日最低8時間、一生の中で多くの時間を過ごす場所だからこそ、楽しく働きたいよね、と思うんです。2割3割じゃなく、自分の能力をフルパワーで活かしながら仕事を通して自己実現をしたい。退屈が苦手なんです(笑)。

(編集部)その後2回転職しているのも、退屈がきっかけだったんでしょうか(笑)。

(石井)まさにそうですね。専門商社に転職後は、経営企画・経理を中心に忙しい日々を送っていました。

次の非上場の専門商社では、マザーズ市場(当時の呼称、現グロース市場)へのIPO(新規上場株式)を成し遂げて欲しいと言われ、転職。

そこでIPOを無事に果たし「少し退屈になってきたかも」と感じ始めたタイミングで、宮澤社長から「ハルメクもIPOを考えているから、手伝って欲しい」と声を掛けられて。現在に至ります。

ハルメクCFOならではのやりがいとは

(編集部)現在は取締役CFOとして、どのような業務に携わっているのですか?

(石井)資本市場の状況などの社外情報や、財務情報などの社内データといった判断材料を提供し、自分としての意見もしっかり持ちながら、宮澤社長と一緒に経営判断を行っています。

(編集部)進めていく上で大変なこともありますか?

(石井)役割上、厳しいことを言わないといけない場面が多々あります。「あんな事業もこんな事業もやりたい」という前向きな提案に対して「コストをかけすぎると会社の業績を蝕んで、他のやるべき投資に回せなくなる」「利益が上がらないと、みんなの給与や賞与に響く」など。

本当はあまり厳しいことは言いたくないのですが、社内で誰かがやらないといけないので僕が(笑)。

(編集部)ハルメクならではのやりがいは、どういったものなのでしょうか?

(石井)ハルメクは、雑誌だけではなく、通信販売やイベント、BtoBの事業も行っています。このように、いろいろなビジネスを有機的に結びつけている会社は少ないと思いますし、そこがハルメクの強さの源泉であり、魅力でもあります。

だからこそ、その仕組み作りは難しいです。例えば、雑誌の編集の人と、イベントを企画運営する人。人事評価一つとっても、どうやったらフェアにできるか、など考えるべきことは山積みです。

(編集部)なるほど。会社運営が別々だったら起こらないような課題が、たくさんあるんですね。

(石井)例えば現在、数多く新規事業もありますが、新規事業を推進するために、既存事業から優秀な人材を配置転換したとします。

でも、新規事業ってそう簡単に結果が出るわけではないですよね。PL(損益計算書)だけ見ると、配置転換された人材が担当する売上や利益は、既存事業に配置されていたときに比べると大きく見劣りする結果になってしまうかもしれません。しかし当然、簡単には結果が出ないことに取り組むことも大切なわけです。

そういう、数字では判定できないチャレンジに対してどう評価したらいいかなど、試行錯誤を重ねています。ハルメクならでの強みだからこそ、その部分を支える仕組み作りなどをきちんとしていきたいと思っています。

社員は全員対等、個性で接し方を変える

(編集部)石井さんは取締役という、いわゆる上層部の方なのに、いつも周りの雰囲気が明るいですよね。若手の子とも和気あいあいと話をされている姿が印象的でした。

(石井)「上層部が偉い」とかではなく、役割の違いだと考えています。僕の仕事は経営判断をして、それを指示する役目。ただそれはあくまで役割の違いであって、指示する方が偉く、指示される方が下、ではないと思います。人はすべて対等です。

ただ、対等や平等という話とみんなに対して同じ接し方をする、というのはイコールだと思っていません。

(編集部)立場ではなく、人によって接し方を変えているんですね。

(石井)誰にでも個性があり、それを尊重し、配慮して接し方を変えるのは当たり前のこと。

例えば単純に男性への接し方と女性への接し方は概ね変えますし、それ以外でも、ざっくばらんに話すのを好むタイプなのか、優しい接し方が合うのかなど常に考えています。若手相手だと、あえて気さくな雰囲気で話すことで距離を近くして、意見を言いやすい空気作りも心掛けていますね。

(編集部)CFOとして数字など論理的な思考が求められる中、同時に人と接する・育てる能力も持ってるんだなと。

(石井)昔から数学だけは成績が良く、ロジカルシンキングがもともと得意だったんだと思います。ただ、ロジカルに話し過ぎると相手の逃げ道を奪って、追い詰めすぎることも。正直若い頃は、理詰めでやらかしていたこともあったかな(苦笑)。

(編集部)今、話すときに気を付けていることはありますか?

(石井)相手の立場や性格を配慮しますし、逃げ道は必ず用意します。「考え方はわかるし、その考え方も一理あるけれど、今回はこうやってみよう」というように伝えるようにしています。

それでも、たまにやらかすときはありますが(笑)、反省をして次回以降に活かす。そうやって経験を積み重ねて、自身も成長していきたいですね。

休日は家族でキャンプを満喫!キャンピングカーで全国へ

(編集部)プライベートでは家族でキャンプを楽しんでいると聞きました。始められたきっかけは?

(石井)キャンプを始めたのは、2人の息子が小学1年生、下の子はまだ未就学児の頃。どうしても東京で子育てをしていると、本物の自然に触れる機会ってなかなかないですよね。

子どもたちはちょっとした冒険気分だし、家族の仲も深まりました。一緒に協力しながら「僕が火を起こしている間にテーブルをセットしておいてね」とか。そうやってみんなで作った食事は、本当においしいんです。

(編集部)ついには、キャンピングカーも購入してしまったとか!

キャプ:5年前に購入したキャンピングカーは、全国を旅する大切な相棒。10月の3連休は、静岡県御殿場へ。あいにくのお天気でしたが、富士山とパチリ。

(石井)2年間くらいはテントやバンガローに宿泊していました。「寝るときだけは自分の布団で寝たい」という奥さんの希望でキャンピングカーの展示場を見に行ったら、子どもたちが大興奮で(笑)。

購入後はフェリーで北海道へ行き、そこから東京までキャンプしながら帰ってくるなど、行動範囲も広がりました。奥さんも積極的にキャンプ地を探してくれますし、10月の3連休には静岡の御殿場へ行ってきました。

息子たちも今はもう大きくなって中学2年生と小学6年生だけど、まだまだ楽しんでくれています。奥さんはもちろん、大きくなってきた子どもたちとも旅行中に会話が増えて、家族にとって欠かせない趣味になりましたね。

中学2年生と小学6年生になる息子さんたちと。スマホやネット動画と離れて大自然の中で過ごし、元気いっぱいの笑顔に!

(編集部)なんとも楽しそうです。メリハリのある過ごし方、素敵ですね。

(石井)社内でもキャンプの話でよく盛り上がっていますよ(笑)。「仕事は仕事で楽しもう。休日は休日で楽しもう!」と思っています。深刻そうな顔をしているより、オンもオフも楽しそうにしている人の方が周りの人たちも話しかけやすくないですか? 一緒に仕事もしやすくなると思うんですよね。

失敗はしても、後悔をしない生き方を

(編集部)最後に、今後の会社と働き方のビジョンをお聞かせください。

(石井) 2023年3月にグロース市場に新規上場し、まさにこれからというところ。ハルメクには成長企業であり続けて欲しいですし、そのためにより尽力していきたいですね。

成長していくと、業態が大きくなり仕事の種類も増えるので、新しいチャレンジも生まれやすい。ポジションが増えるから、昇格もしやすくなる。ハルメクで働いていてよかった、そう思ってもらえる会社でありたいです。

(編集部)これからもチャレンジを続けていかれるのですね。

(石井)今までやってきた失敗は数多くありますが、後悔していることは少ないです。それは、全力でやった上での失敗だから。チャレンジしない人間は失敗しないんですよ。

失敗を反省し、同じ失敗を繰り返さないようにする、そしてまたチャレンジする。そういう生き方をしていきたいですね。

取材を終えて(編集部より)

(編集部)私が2020年に中途でハルメクに入社したとき、「とてもリベラルな会社」だと感じました。入社当時に「ハルメクでは、年齢・性別・学歴・職歴・性的嗜好などによる、あらゆる差別を禁止します」と言われたんです。

本当にその通りで、同じ部署の人たちの年齢も出身校もほぼ知りません。その人のバックグラウンドではなく、「今」を尊重する会社だなと感じています。

今回の取材で、石井さんからも「上層部ではなく、役割の違いだと考えています。僕の仕事は経営判断をして、それを指示する役目。ただそれは指示する方が偉く、指示される方が下、ではないと思います。社員はすべて対等です」という言葉が出てきました。

経営サイドにも現場サイドにも浸透している思想なんだと、確認するいい機会になりました。

そんなハルメクで働いてみたい! と思った方は、ぜひ採用サイトをご覧ください。さまざまな部署で採用強化中です。

取材・文/美希 編 写真/泉三郎 編集/絵里奈(ハルイロ編集部)

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