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新規プロジェクト「コミュニティ事業準備室」の挑戦!押し花アートとは?

ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、2022年12月に立ちあがったばかりの新規プロジェクト「コミュニティ事業準備室」の室長・昭人さんにお話を伺いました。

上場祝いにいただいた胡蝶蘭で作った「押し花アート」の前で(左:昭人さん、右:有子さん)。

営業&通販担当がコミュニティ担当に!?「99%不安」から「毎日が楽しい」へ

(編集部)そもそも「コミュニティ事業準備室」はいつ、どのような経緯でスタートしたプロジェクトなのでしょうか。

(昭人さん 以下:昭人)コミュニティ事業準備室は、2022年12月に、私ともう1人のメンバー・有子さんの2人でスタートしました。当初はそれまでの所属部署の業務と兼務する形だったのですが、2023年4月から2人とも正式に専属という形になりました。

(編集部)以前は、昭人さんは営業、有子さんは通販のご担当だったと思うのですが、初めて新部署への異動の話を聞いた時はどう思いましたか?

(昭人)実は、この事業を始めるきっかけを作ってきたのが私だったのですが、私自身は営業でイベント運営のスキル・経験がまったくないので、当初は他部署の方にお願いして運営する形になるだろうと思っていました。

しかし、話を進めていくにつれて「読者を含めたシニア女性のコミュニティ作り」という形を実現するためには、既存とは別の枠組みのほうが良いだろう、という結論に達しました。

結論として新規プロジェクトを立ち上げる流れとなり、誰が旗振り役をやるのがベストなのか、という話になったときに「この年齢で社会性ある仕事・やりがいのある事業に取り組めるチャンスは今しかないかもしれない」と、室長へのオファーをお受けした、という次第です。

(編集部)これまでの業務とまったく違う業務へのチャレンジという点で、不安はありませんでしたか?

(昭人)正直いうと、99%不安でした(笑)。でも、新しいことをやるということに後ろ向きな気持ちはありませんでした。実際、新しく知ること、覚えることがたくさんあって、これまでなかった経験ができて、今は毎日が楽しいです。

取材中も押し花アートを眺めながら、2人で楽しそうに話す様子が印象的でした

新しいお客様が自然と増えていくコミュニティを創り出すために

(編集部)コミュニティ事業準備室のミッションを教えてください。

(昭人)みなさんもご存知の通り、ハルメクには「50 代からの女性がよりよく生きることを応援する」という経営理念があります。

そして、この春の株式上場を経て、今後は、より広い顧客ニーズに応えるべく、これまでの「情報コンテンツ」と「物販」だけではなく「サービス」と「コミュニティ」の拡大にも注力し、「4つの柱」で相互連携する形を目指しています(ハルメク 2030ゴールプロジェクト)。

従来は既存のお客さまに向けたコミュニティが主で、それを文化事業部が担っていたのですが、ここに新しいお客さまも視野に入れようという事になりました。お客さま自身が活動を楽しみながら、コミュニティを育て、広げていく「自己増殖の場」を作ることが、コミュニティ事業準備室の最大のミッションです。

(編集部)具体的にどんな活動をしているのですか?

(昭人)今は主に押し花アートの魅力を伝え、ファンコミュニティを広げるための活動を行っています。

押し花アートとは、一般社団法人 世界押花芸術協会の会長・杉野宣雄さんとお父さまが確立した「押し花の色を退色させない技術」によって作られる、アート作品のこと。専用キットを使えば、初心者でも手軽に「色褪せない押し花づくり」が楽しめるのが魅力です。

コミュニティ事業準備室では4月から、文化事業部のみなさんにも協力してもらいながら、全国各地で押し花アート体験会を開いてきました。2023年7月・8月に実施したイベントには、340名もの方に参加していただき、読者のみなさんの押し花への関心の高さを感じています。

会場参加の体験イベントでは、額に入った押し花があまりにキレイな発色を保っているために「押し花に見えない!実は写真なんじゃないの?」と言われることも多いんです(笑)。

逆に言えば、それだけ、生花の色とみずみずしさをそのまま閉じ込められるということ。お花だけではなく、フルーツのイチゴを使った作品もあって、種のブツブツまでしっかり残っているんです。

額に入った押し花アート作品。左上がイチゴで作った作品。中央下のカードは体験会用のキット。

(編集部)イチゴも押し花(押しフルーツ?)にできるのですね! それだけ驚き・感動を与えることができるのであれば、体験会参加者の顧客満足度も相当高いのでは?

(昭人)そうですね。押し花アート体験会の顧客満足度は全体平均で4.8と、他の読者イベントと比べても遜色なく高く、入口の段階としては文句なしの結果といえます。

今後の課題は、押し花アートを趣味として継続してもらうこと、そして最終的には押し花の先生となる人が現れて、その方々の運営をサポートすることです。その第一歩として、2023年9月からは、体験会に加えて「押し花アート講座ビギナー編」を開講しました。

「体験の場」だけではなく「展示の場」を作る!いよいよコミュニティ化が始動

(編集部) 押し花アート事業・コミュニティ事業準備室の今後の展望を教えてください。

(昭人)まず、押し花アートですが、毎年恒例の雑誌「ハルメク」1月号付録のカレンダーが押し花アートで構成されることが決定しました! 1人でも多くの読者の方の目に触れ、興味を持ってもらえたらと思っています。

そして、コミュニティ事業準備室としては「体験の場」だけではなく、「展示の場」を作りたいと思っています。リアルの場はもちろんのこと、WEB上でも作品を紹介できるサイトを作りたいと考えています。押し花アートの作品を公開したりコメントしたりするコミュニティ機能を実装したいと思っています。

今期中に1000人の方に押し花アートを体験していただき、数年後には数万人規模のコミュニティに成長していけたらと思っています。

そのためにも、今後は雑誌だけではなく、「ハルメク365」のWEB連載や、「ハルメクおみせ」でのワークショップにも力を入れていきたいですね。

雑誌「ハルメク」の誌面をチェックして、今後の事業展開を相談中

(編集部)この記事で初めて押し花アートを知った方も多いと思います。まだ押し花アートを見たことがない方へ向けて、ぜひメッセージをどうぞ!

(昭人)押し花アートは、作品を作って周りの方に見てもらう楽しみ、趣味として続ける楽しみ、先生や仲間と繋がる楽しみ、教室を開いて人に教える楽しみなど、さまざまな楽しみ方があります。


今回の取材時は夏休み期間真っ只中だったのですが、週末は小学生のお子さんたちとプールやゲームに全力投球しているという昭人さん。「今度親子で一緒に押し花に挑戦してみたい」と、真っ黒に日焼けした顔で優しく笑う姿が印象的でした。

いかがでしたか?このインタビューを読んでハルメクグループで一緒に働いてみたいと思った方は、ぜひ採用サイトをご覧ください!

そして、押し花アートにご興味を持っていただいた方は、ぜひ1度、体験会に足をお運びいただき、実際の押し花アート作品を手に取ってご覧いただければと思います。きっとその美しさに驚き、作品作りの楽しさを感じていただけるはずです。

2023年10月・11月は、東京・横浜・仙台・新潟・京都・広島、そしてオンラインでも押し花アート体験会を開催していく予定です。ぜひ押し花アート体験ワークショップにも参加してみてくださいね。

取材・文/さやか(ハルイロ編集部) 写真/泉三郎さん

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