入社直後に退職願い!? ハルメクグループ会社の全国通販でMVPを獲得した若きエースが語った、過去現在未来

ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただきありがとうございます。

今回のハルイロは、大阪に本社を置くグループ会社の「全国通販」にスポットを当てて紹介していきたいと思います。全国通販の歴史は古く、創業は1970年、元々は町内会や婦人会などの回覧でカタログをお配りする事業からスタートして今にいたります。

今回から全2回で、その歴史ある全国通販で活躍する3名をご紹介していきます。第1回目は、2021年に全社MVPを獲得したアパレル担当MDのユウスケさん。ユウスケさんは2007年に新卒で全国通販に入社して15年目。自らのことだけでなく、仲間を思う熱い漢にインタビューしてきました。

(入山) ユウスケさんは昨年の上期にMVPを取られたと伺いました。具体的にどんなことをされていますか？

(ユウスケさん、以下ユウスケ) 私はカタログ通販用のファッションの商品開発をやっています。それ以外に、新聞広告で顧客を獲得するための商品開発をするようになりました。評価された一番の理由は、新聞広告を通じて販売企画で新規顧客を増やすことができたことだと思います。

(入山)ユウスケさんは新卒で入社されたと聞きました。何年の入社になりますか？ 

(ユウスケ)2007年ですね。なので丸15年になります。最初に配属されたのがアパレルで、それからずっとアパレル畑です。元々ここからすぐのモード学園の出身です。

(入山) なるほど！おしゃれ番長っぷりはそのころからですね(笑)。全国通販に入りたいと思った理由は何ですか？

(ユウスケ) 就職先はアパレルで考えていましたが、ほとんどの採用が販売員での募集なんですよ。当時、全国通販だけが唯一MDを募集していたので応募しました。

(入山) 当時からシニア女性向けの商品だったと思いますが、それについては？

(ユウスケ) 当時はまさかシニア女性向けの服を作るとは思ってなかったのでギャップはありました。

(入山) 学生時代に勉強してきたこととは全然違うじゃないですか。どういう風にキャッチアップしていったんですか？

(ユウスケ) 基礎となる部分は一緒なんですよ、トレンドであったり、色だったり、シルエットは違うんですけど。

(入山) なるほど、とすると晴れて入社したときからMDとして活躍できたんですね？

(ユウスケ) いや、アパレルに配属されましたけど、2年ぐらい担当ページがもらえなかったので商品企画とかはできなかったんですよ（笑）。

(入山) え、その間は何を？

(ユウスケ) お客様対応、クレーム対応ですね。

(入山) あれ？最初の約束と違うじゃないですかとは思わなかった？

(ユウスケ) 思いましたよ(笑)。それで、すぐに辞めようと思いました。

(入山) でも、辞めなかった。それは何がそうさせたんですか？

(ユウスケ) 入社して3〜4か月ぐらいで当時の上司に「辞めます」って言ったんですよ。土日に当番で会社に出てきて電話とったり、伝票処理していたりした時代なんですけど、その時に4〜5時間くらい説教されまして(笑)。言われたことに腹たてて……。

(入山) 逆に奮起しちゃった？

(ユウスケ) はい(笑)。「仕事もろくにできないのに辞めるとか偉そうなこと言って」と言われて、「確かに」と思って。ちょっと負けたくないな、みたいな感じですね。

(入山) 仕事できないって言われるんだったら、仕事できるようになってから辞めてやると。

(ユウスケ) なんかそうですね。負けたくないっていう思いとか、悔しかったというのが一番大きかったかもしれないですね。

(ユウスケ) その後担当ベージを1ページもらったんですけど、自分が企画した商品だけが全く売れなかったんです…

(入山) 「仕事ができないやつ」を覆すために奮起したにも関わらず……。

(ユウスケ) はい、全く売れませんでした。今でも覚えてますね。いや何で売れへんのやろと思いましたよ。何が違うんだろうって……。

(入山) それに対してどうしたんですか？

(ユウスケ) まずは過去何年分かのカタログに掲載されていた商品の実績をすべて手に入れて徹底的に分析しました。売れている商品はどういうものか。当時は、見て盗めという時代でしたし。

(入山) 手応えつかんだみたいになるまでどのくらいかかったんですか。

(ユウスケ) そうですね。4年間ぐらいは試行錯誤でした。1か月に1回しかカタログは出せないので、1年くらいは全くダメでしたね。

(入山) 結果が出ないときは辛かったですか？

(ユウスケ) つらいというより、何で売れないんやろう。何があかんのやろうとはずっと悩みましたね。商品開発はもちろん、当時は撮影の立ち会いまですべて自分でしていたので、その見せ方にも原因があるのではと思って。振り返ることや覚えることが膨大でしたね。

(入山) いかに興味関心持ってもらって、買いたいと思ってもらえるかということですね。

(ユウスケ) そうなんですよ。そこはかなり苦労しました。商品の企画も大事なのですが、アパレルなので写真をいかに綺麗に見せるかとかめちゃめちゃ大事なんですよ。写真1枚で印象が変わってしまうので苦労しましたね。

(入山) 今の社長の下川さんが2020年7月に副社長に着任されました。それから会社やユウスケさんが大きく変わったことはありますか？

(ユウスケ) 市場調査を徹底するようになりました。1か月に2回、市場調査にチーム単位で行っています。シニア女性の服だけでなく、若い人たち向けのファッションも調査していますよ。

(入山) どういうことですか？

(ユウスケ) 若い人たちの服も見て、トレンドを調査しています。海外ブランドなど色々なデザインからインスピレーションをもらって、自分たちであればどうお客さまに提供するか検討しています。

(入山) リサーチ結果を反映して効果はありましたか？

(ユウスケ) 最初はなかなか売れなかったんですが、今年は売れ筋にトレンドの要素をうまく取り入れられて成果を上げることができました。

 (入山) 話は少し変わりますが、ユウスケさんに同期はいるんですか？ 

(ユウスケ) 同期が10人以上いましたが、今は僕だけです。

(入山) 入社4ヶ月で辞めるって言ってたユウスケさんだけ残ったのはなぜなんですかね？

(ユウスケ) なんなんでしょうね（悩む）。結局、僕にとっては上司が良かったんだと思います。今の上司のU部長とはずっと一緒なんです。入社後すぐに呼び出しされて「新卒の中で一番やる気がないと思われてるよ」って言われました（笑）。そのときは、「いや、別に誰に何を思われようがいいですよ(笑)」みたいな。「嫌になったら辞めますし」という感じで話してましたけど。

(入山) いいですね。そのやんちゃな感じ（笑）。

(ユウスケ) 生意気だったんですよね。よく言えたなって今でも言われます。

(入山) でも、今でも残ってるわけですよね。それでMVPも取って。

(ユウスケ) そうなんですよ。今でも残ってますね（笑）　結局アパレル、ファッションが好きなんですよね。あとは、他のMDに負けるのが嫌だったんですね。いつか1番にはなりたいなと思っていたところ、15年目にしてやっとMVPが取れた感じです。

(入山) なるほど、一つ自分の達成したいことはできたということで、最近注力していることは何ですか？

(ユウスケ) アパレルは当然ですが、最近は雑貨の企画にも参加しています。ちょっと不調が続いているので、雑貨も上向いてくれたらいいなと思っていて。なんで売れないんだろう？どうしたら売れるんだろう？ と考えるのは好きですね。なので、自分の担当外の他社動向や市場動向まで気になって、ついいろんな人に聞いちゃいますね。

(入山) 最後の質問ですが、「ハルイロ」は今と未来をテーマにしています。ユウスケさんの自分の未来について、こうしたいという思いを聞かせてください。

(ユウスケ) 難しいな～。でも、アパレルのプロフェッショナルにはなりたいですよね。全然まだまだなんですけど

(入山) それはどうやったら実現できると思いますか？

(ユウスケ) 情報力も少ないですし、今でも下川社長に負けてるんで、超えたいですよね。負けてられるかって感じです。

(入山) いいじゃないですか、そういう気持ち持って上を超えてやるって。もう上の人たちはみんなバリバリ現役のMDではないんだから。

(ユウスケ) ですよね。そうなりたいですね！

あと、ちょうど先日、宮澤社長（ハルメクホールディングス社長）と会食したんです。その時に同じように「どうなりたい」みたいなことを聞かれたんですね。

ちょっと綺麗事みたいに聞こえてしまうかもしれないですが、もっと利益を上げて、みんなの給料を上げられるようにしたいと思ったんですよ。働く上で理念も大事ですけどそこも大事だなと。ただ、そのためにはやっぱりもっとお客さまに喜んでもらえて、もっと利益が出せる商品を作って提供していかなきゃいけないなと思っています。

(入山) これからも期待してます！