ハルイロ(ブログ)

【MVP特集】静かな情熱で、会社をピンチから救った。システム部10年選手の功績とは?

ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただきありがとうございます。
ハルメクには半期に一度、会社に貢献した社員を表彰する「MVP賞」と「チャレンジ賞」があります。
MVP賞は「会社に対して著しい貢献をした、もしくは困難を乗り越えるために粉骨砕身努力した社員のリーダーシップ・実行力を称える」賞。
チャレンジ賞は「従来の延長線上の取り組みにとどまらず、新しいチャレンジを行った、もしくは会社の未来につながるアクションを行った社員の意欲を称える」賞。
今回は、2022年度上期にMVP賞を受賞したシステム部の義行(よしゆき)さんを紹介します。

「顔出しは恥ずかしいけど、インタビューしていただけて光栄です」(義行さん)

お客様に多大なご不便をおかけしかねない危機に直面

(編集部)この度はMVP賞の受賞、おめでとうございます! 義行さんの受賞理由は「制度改正に対応するためのシステム改修を、幾多の困難を乗り越え、短期間で完了させた」という内容でした。理解が及ばず申し訳ないのですが、簡単にご説明いただけますか?

(義行さん 以下:義行)こういうインタビューは初めてなのでうまく話せるか不安ですが、詳細をお伝えすると複雑で分かりにくいので、できるだけわかりやすくお伝えしますね。ある制度改正によって、お客さまに馴染みのあるサービスが利用できなくなる可能性があり、企業として対応が必須な状態でした。当初は会社全体で大規模なシステム改修が予定されていて、本件もその際に対応する予定でしたが、諸事情があって、大規模改修の延期が決まってしまった。そこで、本件だけを抜き出して対応することになったんです。

(編集部)どことなくいやな予感が……。

(義行)うん、予感的中(笑)。本件についてはこれまで外部に委託することができて、これまでも委託をしていました。でも、今回の改修にあたって協力してくれていたコンサルティング会社から「改修後の受託継続は不可能」という報告があった。委託せずに自社で賄うことはほぼ不可能なので、報告を受けたときは「あぁ、もうこのサービスをすることはできないのか」と、みんな絶望的でした。

(編集部)多くのハルメクのお客様が利用するものなので、使えなくなってしまったら大変ですよね。

(義行)そうなんです。私は2005年にこの会社(旧ユーリーグ株式会社)に入社して、20年弱のあいだ、お客さまを見てきました。「いきいき」時代から長年お付き合いいただいている高齢のお客さまは使い慣れた方法が使えないと困るでしょうし、サポートの手厚さを考えれば注文や支払い方法の選択肢が多いに越したことはない。それに、このサービスはコストも低いんですよ。

(編集部)お客さまのためでもあり、会社のためでもある、大事な改修だったのですね。

知識と機転で、新たな解決策を発見。その原動力は「お客さまのために」。

(義行)改修内容はもちろんのこと、さらに大変だったのが「時間」がなかったことです。システムの大規模改修の延期が決まってから、改修のデッドラインまで約1か月しかないなかで、さぁどうしようと考えて、方法を探り始めました。
気になったのが、コンサルティング会社からは「委託の継続は不可能」という報告があっただけで、その代替案がなかったこと。正確には、実現不可能な代替案しかなかったことです。今はシステムの仕事をしていますが、偶然にも私の出身はこのサービスを提供している会社の一つ。少し知識があり、なんとかなるのではないかという希望がありました。そこから情報収集を繰り返してようやく見つけたのが、今回たどり着いた方法。従来とは異なる、まったく新しい方法でした。詳しいことが言えないのでわかりにくくなってしまい申し訳ないですが、無事にデッドラインまでに基準を満たすことができました。

(編集部)基準を満たすために、新たな解決策を見つけたんですね。義行さんはいつも冷静なお人柄に見えていたのですが、今回のインタビューを通してハートの熱さにも驚きました!

(義行)そうでもないけどね、テンションは低いほうだよ(笑)。でもやっぱり「お客さまのために」ということが仕事の原動力になっているとは思いますね。もともと「いきいき」が金融事業を始めると聞いて入社しましたが、それから数年で会社が民事再生になって、金融事業のチームは解散。それでもこの会社に残ったのは、単なる物販ではなく「お客さまにライフスタイルを提供している会社」だったからです。お客さまの生活に、この会社は絶対に必要だと思った。その思いが根底にあるから、今回も積極的に動けたのかもしれません。

システムの役割は「手段の提供」。縁の下の力持ちではない。

淡々と説明しつつ、心の奥底には熱い気持ちがある義行さん。表情も見せたかった!

(編集部)お客さまのためとはいえ、会社に残って経験外の業務をすることに不安はなかったですか?

(義行)ずいぶん前のことで記憶がおぼろげですが、不安というより、いろいろな経験ができてむしろ楽しかったですね。コールセンターで広報の企画をしたり、マーケティング部でデータ分析をしたり。今のシステムの仕事にたどり着いたのは2013年です。

(編集部)ということは、今年で丸10年ですね。システムの仕事では、特にどのようなところに醍醐味がありますか?

(義行)システムのデータを通じてわかることって、結構あるんです。たとえば、お客さまの想定外のWEB操作がデータとして見えるので、それらを蓄積してフィードバックすることで、よりお買い物しやすい導線を生み出すことができる。システムは「雑誌」や「通販の商品」などと違って成果物が見えにくいので、よく縁の下の力持ちと言われますが、成果物が「手段の提供」と考えると、縁の下っていうわけでもないんです。いい手段を設計できたときの達成感は、大きな醍醐味ですね。
あとは、ここ数年ハルメクでもテレワークが進んで、自宅でパソコンを使うことが当たり前になりました。電気や水道と同じ、インフラです。ユーザー(=社員)のパソコンが動かなくなったときにサポートしたり、無謀な使いかたをやめるように指導したりすることも大事な役割だと考えています。

(編集部)私もいつも助けられています。ありがとうございます! 最後に、システム部でこれからチャレンジしてみたいことはありますか?

(義行)個人としては、今55歳で定年まであと5年なので、5年かけてこれまでの経験を若い人たちに伝えていくこと。業務としては、昨年スタートした「ハルメク365」を多くのお客さまに楽しんでいただけるよう、サポートに努めること。また、引き続き新規システムを担当して、1つでも多くの事業の芽を育てていきたいです。


今ではだれでも利用しているネット決済、パソコンを使用したテレワーク。つい「当たり前にできるもの」だと思いがちですが、その背景にはシステム部の並々ならぬ努力がある。そして、それは決して縁の下の力持ちではなく、事業を引っ張る舵取り役なのだと感じました。

いかがでしたか?このインタビューを読んでハルメクグループで一緒に働いてみたいと思った方は、ぜひ採用サイトをご覧ください!

取材・文/入山 写真/貴嗣(ともにハルイロ編集部)

ニュース一覧